「チョメチョメ」「ニャンニャン」「ケツバット」「起きろブス! 盛りのついたメスゴリラ」……タイムスリップで令和に現われた昭和オヤジがコンプラ違反を連発するストーリーの「不適切にもほどがある!」(TBS系)が会社内でも大きな話題を呼んでいる。コラムニストの石原壮一郎さんは「現代のビジネスパーソンはそうした発言をしないよう細心の注意を払っていますが、何の悪気もなく、むしろよかれと思って口にしがちな不適切すぎるフレーズがあります」という――。

会社にはびこる「不適切にもほどがある」9つの悪気ないフレーズ

世の中には「不適切」があふれています。うっかり不適切なフレーズを発してしまうと、まわりから白い目で見られるどころか、社会的に抹殺されかねません。

話題のテレビドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS系)では、タイムスリップで令和に現われた昭和オヤジが、現代のコンプライアンス(法令や社会規範の遵守)に反する不適切な言動を連発。時代による“常識”の変化を感じるとともに、コンプラや相互監視や謎クレームにがんじがらめになっている現代の不自然さをあぶり出しています。

コンプラに気を付けていれば大丈夫とは言えないのが、「不適切」のしぶといところであり怖いところ。知らないあいだに顰蹙を買ったり後ろ指を指されていたりする悲劇を避けるために、ビジネスシーンで何の悪気もなく、むしろよかれと思って口にしがちな「不適切すぎるフレーズ」を挙げてみましょう。