7時間以上床にいない

成長ホルモンの分泌には、深い睡眠が欠かせません。

つまり、成長ホルモンの分泌を増やすためには、質の良い睡眠が欠かせないということになります。

では、睡眠の質を高めるためには、いったいどうすればいいのでしょうか?

そのためには、「メラトニン」や「コルチゾール」といったホルモンをうまく活用する必要があります。

「いかにうまく眠れるか」を司るのが「メラトニン」というホルモンです。

これに対し、「いかにうまく起きられるか」を司るのが「コルチゾール」というホルモンです。

これらのホルモンは毎日決まった時間に分泌されますが、これは「体内時計」によって、その分泌がコントロールされているからです。

例えば「これから夜ですよ」という信号を体内時計が出すと、メラトニンが分泌され、眠りの準備を始めます。

同様に「もうそろそろ朝が近いですよ」という信号を出すと、コルチゾールの分泌が高まり、グリコーゲンという糖の塊をエネルギーに変えていきます。

体内時計がホルモンの分泌をコントロールしてくれるからこそ、ヒトは時計がなくても、毎日同じような生活を送ることができるのです。

太陽の光を浴びないと、体内時計は2時間遅れる

先ほどもお話ししましたが、体内時計について知っておかなければならないのは、体内時計は1日が25時間であるということです。

ヒトは25時間の時計を持って、24時間の生活に対応しています。

では、体内時計は、この1時間の差をどうやって縮めているのでしょうか?

その調節をしているのが「朝の太陽の光」です。

朝日を浴びた瞬間に、ヒトの体内時計は25時間から24時間に短縮されるようになっているのです。

カーテンを開けて朝日を浴びるイメージ
写真=iStock.com/Jacob Wackerhausen
※写真はイメージです

例えば、週末に寝だめをして、スッキリ月曜日をむかえられると思ったら、逆に体がだるかったという経験はありませんか?

これは寝だめをするのが悪いのではなく、週末に寝過ごすことによって、朝の太陽の光を浴びることができなかった結果、体内時計が遅れたままになってしまったからなのです。

仮に、土曜と日曜の2日間、朝の太陽の光を浴びなかったとすると、体内時計は2時間遅れてしまいます。普段、朝6時に起きている人は、朝4時に起きるような感覚になってしまうのです。