「肝臓にダメージを負っている人」はウコンで悪化する危険性

なお、少し専門的になってしまいますが、健康食品やサプリメント、薬などで起こる肝障害は、肝臓にそもそもダメージがある人になりやすいことがわかっています。

つまり、肝臓に元気がないから、良くするために摂取するのに、悪化してしまう可能性があるのです。

肝臓に病気がある人、ダメージを負っている人が、肝臓を元気にするためにウコンを大量にとるのは、避けてください。

脂肪肝の人はウコンを避けよう

脂肪肝をご存知でしょうか。日本における推定患者数は3000万人、日本人の3人から4人に1人が罹っているという国民病です。

脂肪肝をお持ちの方は、自覚症状がなくても肝臓にダメージを負っていると認識して、ウコンを避けるのが賢明でしょう。

脂肪肝の人はウコンを避けよう
写真=iStock.com/Madeleine_Steinbach
脂肪肝の人はウコンを避けよう(※写真はイメージです)

肝臓が健康な人が、ドラッグストアなどで買えるウコンのドリンク剤をたまに飲む程度であれば、おそらく心配無用です。

また、ウコンによる肝障害の割合が多いのは、ウコンの市場が大きいため、たくさんの方が使っているためとも考えられます。ウコンだけを過度に心配しなくて良いかと思います。

ウコンを摂取するにあたっては、以下の3点を参考にしてください。

・「高濃度ウコンを連続的に摂るのはよくない」
・「脂肪肝など肝臓に病気がある人は、避けたほうがよい」
・「単発で少量摂取は、恐らく問題ない」

正しい用量で摂取する必要があるでしょう。