大谷翔平のマンダラチャートを活用

生徒の面接試験の練習を実施することがありますが、彼らには、質問に対する回答を考える基本的なフレームワークができておらず、難しい質問を出すと回答に窮して沈黙するのです。どんな質問であっても、さまざまな角度で分析して、自分なりの回答を出して話す力が身に付いていないのです。

現在、専門家を交えて中高の6年間での探求学習の在り方を考えています。これまでも探求学習はありましたが、その有効な実施のためのテンプレートがなく、単に問題や課題を選び、アドバイスを受けたり、人に聞いたりして調査し、最後に感想を書くという流れでした。

探求学習には、課題ベースと目標ベースの探究があります。これまでは、一つの課題を考えて探究していましたが、今後は課題や興味・関心のテーマを10個ずつ書き出して整理し、プライオリティをつけてから一つのテーマで探究を行いたいと思います。

また、大谷翔平選手が使ったことでも有名になった曼荼羅表(マンダラチャート)を導入し、関係者分析やプロセス分析をしながら解決策を考えてみるなどさまざまな手法の導入を進めています。

海外大学の見学ツアーだけでは不十分

また、海外の大学への進学も増やしたいと考えています。現在でも、ハーバード大を見学し、大学生や教授と交流するプログラムはありますが、それでは不十分です。実際、過去に見学プログラムに参加した生徒でその後ハーバード大に進学しようとする生徒はいません。

まずは、高校1年の夏休みなどを利用して海外の高校に行き、英語を駆使してボランティアするなどして慣れと自信を身に付けるアプローチもあると思います。そのほうが何倍も効果的でしょう。