体力だけでなく精神的な負荷も大きい就活。共立女子大4年のトテ ジェニファー麻綾さんはM&A戦略コンサルティング会社にインターンとして働いた経験を活かして、普通の大学生が就活を成就し、キャリアアップするための本を上梓した。「自分と完璧にマッチする企業は存在しません。就活は自身の価値観に近い企業を探す旅。1社だけにこだわりすぎないこと、不採用=社会から求められていないと自分を追い込まないことが大切です」という――。

※本稿は、トテ ジェニファー麻綾『学生がキャリアアップするためのインターンシップ活用術』(総合法令出版)の一部を再編集したものです。

スーツを着た若い男性
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就活を勝ち抜くためのマインドセット

自分の機嫌をうまくとり、精神状態を安定させる

就活中は何かと病みやすい。新しい人と出会う回数が多く、選考では常に緊張にさらされ、就活対策にも熱を入れていれば、ストレスに悩む理由としては十分である。年次を重ねるごとに授業数の減少はあるだろうが、新たにゼミや卒論が加わり、学業をおろそかにできない毎日は変わらず続いていく。

これらの日常に就活イベントが上乗せされるため、何をどうしても日々の活動量は2倍、3倍に膨れ上がる。これまではなんとも思わなかった活動が、就活がはじまることで岩のように重くのしかかるのだ。そうなると、授業の合間に選考を受けることや、深夜にエントリーシート(ES)を書く状況が多発する。

精神的な負荷が大きい中でスケジュールに追われる毎日を過ごしていると、心に余裕がなくなる。

ブルーな気持ちのまま選考を受けても、本来のパフォーマンスは発揮できず、学業においてもいまひとつ集中することができず、人間関係ではささいなことにイライラしてしまう。就活中であっても就活前と同等の精神状態を維持するには、昔からの趣味に打ち込む、家族・友人との交流を楽しむ、新たな娯楽を見つけるなど幸福の軸を複数持つことにより、メンタル面のリスクヘッジをすることが重要である。

リソースの割き方や入魂レベルが就150%、学業50%、趣味50%、家族・友人50%、サークル50%では、幸せのリスクヘッジはできていない。幸福軸のどれかに依存するのではなく、就活70%、学業70%、趣味70%、家族・友人70%、サークル70%といった具合で、全ての軸で赤点にはならないものの満点以上ではない程度の感覚を持つイメージだ。

就活が上々ならば満足感に浸り、サークルのイベントがあれば仲間と存分に楽しむ。ひとつの軸に執着する必要がなくなることで、何かがうまくいかずに気が滅入ることがあっても、「ほかにも幸せなことあるし!」といい意味で楽観的な感情が芽生えてくる。

就活は長期戦だ。スタートダッシュに全力を使い果たしすぐにエンストするよりも、長きにわたって健全な精神状態を保つことのほうがはるかに大切だ。