早起きして朝時間を活用するビジネスパーソンは少なくありません。実は私もその1人で、朝4時に起きて仕事をしています。すっかり早起きが習慣になっていますが、そもそも朝時間にはどのようなファンクションがあるのか、改めて分析してみましょう。
まずカタチから整理します。朝時間は、「外が暗い」「家族が寝ている」「すっきり目覚める」「新鮮な空気が吸える」といった特徴があります。これらのカタチは何のためにあるのか。それは「余裕感を得る」「まとまった時間をつくる」「脳の回転力を高める」といった役割を満たすためです。
では、それらの役割は何のために必要なのでしょうか。さらにもう一段突き詰めると、「やる気を生み出す」「集中環境をつくる」「能力を引き出す」といったファンクションが浮かび上がります。つまり私たちが朝時間を利用するのは、やる気・集中・能力全開という3つのファンクションを一度に満たし、作業効率を高めることができるからなのです。
このように朝時間のファンクションが明らかになれば、もはや早起きというカタチにこだわる必要もありません。やる気がキープでき、集中できて、能力を引き出しやすいという条件を満たすなら、朝以外の時間を活用してもいい。たとえば昼間に3つのファンクションが揃いやすい時間帯があるなら、そこを自分のゴールデンタイムにしてもいいのです。
逆に言うと、3つのファンクションが手に入らなければ、いくら早起きしても無意味。本当は自分の内的リズムとズレがあって目覚めが悪かったり、家族もみんな早起きで1人になれないのなら、起床時間を変えたり、起床後に別の場所に移動して環境を変えるなど、もう一工夫が必要です。
改善士。世界最大企業であるGE(ゼネラル・エレクトリック)の価値工学に基づく分析手法を取り入れて、総額1兆円の公共事業改善に乗り出し、10年間でコスト縮減総額2000億円を実現させた。「30年後の子供たちのために、輝く未来を遺したい」という信念のもと、そのノウハウを潔く公開するスタイルは各種メディアの注目の的となっている。全国から取材や講演依頼が殺到し、コンサルティングサービスは約6カ月待ち。また、「形にとらわれるな、本質をとらえろ」というメッセージから生み出されるダイナミックな問題解決の手法は、業務改善にも功を奏することから「チームデザイン」の手法としても注目が高まっている。