集中力が長続きしない人は、自分の内的時間と外的時間を把握することから始めてみてはいかがでしょうか。

残念ながら、私たちは時間の変化を自由にコントロールすることはできません。朝になれば自然に太陽が昇り、夕方になれば日が沈んで夜になります。こうした周期に合わせて、朝出社して12時にランチを食べたり(外的時間)、夜になったら勝手に眠くなる(内的時間)。自分を取り巻く時間は、有無を言わさず変化していきます。

とくに変化に気を配りたいのは内的時間です。内的時間は体内リズムのようなもので、人によって違いがあります。私の場合、早朝6時までは体が軽く、さまざまな「活動」をするのに適しています。この時間帯ならパッと目覚められるし、ルーティンな作業もはかどります。

朝7時から10時は、逆に体が重くなって「安定」を求めます。だから起床がこの時間帯にずれこむとつらい。ただ身体が活動的でない半面、思考は冴えています。そのためこの時間は企画を練ったり物事を考えることに適しています。

午前10時から午後2時は、体に溜まったものが燃焼して「情熱」的になる時間帯で、じっとしていられなくなります。そのため体を動かす作業だけでなく、人と会話したり、外に出るような仕事に向いています。

いったん燃焼させると体が軽くなり、午後2時からはふたたび「活動」に入ります。さらに夕方18時から「安定」というように、一定のリズムを繰り返しながら1日の時間が流れていきます。