今までよりも少ない労働時間でも食べていくには十分

タクシーに限らず、輸送業界全体で運転手の人手不足が深刻になっています。

和田秀樹『50歳からの脳老化を防ぐ脱マンネリ思考』(マガジンハウス新書)
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言うまでもなく、いまの日本のあらゆる業種業界が人手不足です。たとえば介護の現場では60代であっても週に2,3日の勤務で働くことできます。肉体労働は体力的に自信がないという人でも、勤務日数や勤務時間の少ない働き方を選べるようになっています。

働くといっても、いままでのように平日のすべての時間が奪われるわけではありません。週に何日か、あるいは一日の中の短い時間を必要とされる場所に提供するだけのことです。もちろん収入は減りますが年金と合わせれば食べていくぐらいはできます。ボーナスもなくなりますが、そもそも家のローンや子どもの学費といった大きな支出もなくなっているのですからとくに困りません。

そのかわり、現役時代のように複雑な人間関係に悩まされたり、上司や部下からの評価を気にすることもありません。どういう仕事に就くにしろ、身分はアルバイトやパートの待遇なのですから、決められた時間を淡々と勤め上げればいいだけのことです。

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