日本人への信頼+英語力で稼げる

日本のイメージは決して悪くないのだ。英語でいいイメージを作ることができれば、さらに印象は高まる。それこそ日本人ならではのまじめさや丁寧さ、ホスピタリティに英語力が加われば、世界のどこにも負けない力にできる可能性だってある。

上阪徹『安いニッポンからワーホリ! 最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち』(東洋経済新報社)
上阪徹『安いニッポンからワーホリ! 最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち』(東洋経済新報社)

現地でIT企業を起業した、Sazae代表の溝尻歩さんもこんなことを言っていた。

「几帳面で丁寧、言ったことはちゃんとやるんです。だから、雇用主からすれば、やっぱり圧倒的に雇い甲斐がある。足りないのは、コミュニケーション力なんです」

自信を持って話したり、楽しそうに話したり、堂々と話したり。それができないだけで、仕事ができない人だと思われてしまいかねないのだという。

「人と関係を作れる英語力というか、社交性というか。英語でジョークを入れてユーモラスに話せるだけで、仕事ができそうに見えるんですよ。こういう日本人はあまりいないんです」

逆に、英語が流暢にできるようになれば、希少な評価が得られる人材になれるということだ。そして、世界のどこでも働ける。そうなれば、収入だって跳ね上がる。日本で給料が上がらないことに、嘆くような必要はもうなくなるのである。

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