あなたの表情が不仲の原因かもしれない

あなたのこわばった笑顔を見て、相手が「なんだか信用できなさそうな人だな」と感じ、壁をつくったとしましょう。

あなたが「この人、どうして私にだけよそよそしいんだろう。心を開きにくい性格なのかな。だったら私にはどうしようもないな」としか受け止められなかったら、そこで終わってしまいます。

実際は、あなたの表情を見て相手が態度を硬化させたかもしれないのに、です。それって、とてももったいないですよね。

誤解しないでくださいね、もしあなたが今、仮にそういう顔になっていたとしても、責めるつもりなどありません。そうではなく、そこに気づけるかどうかが大切だということを伝えたいのです。

まずはスタートラインとして「部屋に鏡を用意する」、そして「鏡をのぞく習慣をつける」、このふたつから始めましょう。

「男は顔なんて気にするな」は忘れよう

少々厳しめの話が続いたので、ここで希望のもてる話をしますね。

じつは、特にトレーニングをしたわけではないのに「鏡を見るようになっただけで、顔の動きがよくなる人」が少なからずいます。

どうしてだと思いますか?

きっと、自分の“素の顔”を直視したことで「ウィークポイントを改善するための動き」を意識しやすくなったからではないでしょうか。

自分を「見られている」視線で見たとき、これまで脳内でいいように補正していたアプリを取り払うことができ、その結果、垢抜けにつながったのだと考えられます。

鏡はそのための強い味方になってくれます。

男性は特に、鏡をろくに見ない人が多いですよね。「男は顔なんて気にするな」というひと昔前の格言は、もう忘れましょう。

コミュニケーションをしっかりとれる人は、男女関係なく自分の顔をよく観察し、どう動かせば最大限のパフォーマンスが発揮できるかを熟知しています。