安いから買うものは不要、必要なものは高くても買う
四流の習慣はどんなものか私がここで再現して差し上げよう。
インターネットショップではタイムセールだけに興味を持ち、毎日必ずチェックしている。
そしてあらかじめ欲しかったものではなく、「安いから欲しい!」「今買わないと何か損した気がする!」と本能的にポチッと購入してしまうのだ。
これを毎日やらかして習慣化すると、クレジットカードの残高がなくなってリボ払いに手を染め、気がついたら借金地獄に突入しているというわけである。
おまけにタイムセールで買い漁った安くて粗悪なスナック菓子やレトルト食品をせっせと体内に日々流し込んでいるため、肌の艶も悪く、目も濁り、極度な肥満かガリガリかのいずれかの体型をしているというパターンが多い。
そこまで酷くなくても、単に安いからという理由だけで購入する癖のある人は同類である。
安いから買うものは、本当は不要なのだ。
本当に必要なものなら高くても買う。
だから一流の世界では部屋に物が少ない。
貧乏人の家には玄関からしてビニール傘が複数散乱し、脱いだ靴が散らばっている。
それに対して一流の世界では玄関がとてもスッキリしており、趣味の悪い熊の置物や気持ちの悪い謎の剝製が置かれていない。
タイムセールに買い漁りたくなる衝動の根本は心の貧しさにある。
心が貧しいとなけなしのお金で心の隙間を埋めるために安物を買いまくるのだ。
四流は、心も貧しい。
安いから買うものは“死に筋商品”である。
「限定○○‼」「残席○○‼」「先着○○名様‼」は全部嘘
「限定○○‼」「残席○○‼」「先着○○名様‼」に乗らない。
タイムセールに続いて、煽りコピーに騙されないことも非常に大切だ。
私は経営コンサルタント時代にキャッチコピーの作成が得意だったため、実際の商品の価値よりもはるかに優れて見えるように指南してきた。
今振り返ると強烈な罪悪感が私を襲うくらいだ。
そんな私の告白だからかなり説得力があると思うのだが、「限定○○‼」「残席○○‼」「先着○○名様‼」は全部嘘だと考えていい。
少なくとも疑ってみる価値はある。
「限定」というのは知的水準の低い人が脊髄反射レベルで反応するキーワードであり、高級車や高級機械式時計などのブランド品で使われることが多い。
本当の生産量は社外秘であり、基本的には漏れることがないからおバカを騙しやすいとは言える。