「知らないふり」して質問して、相手の話を引き出す

また、事前に相手を調べていると、意図的に「知らないふり」戦略がとれるのも大きなメリットです。知らないふりをして質問をすることで、相手が話したいことを話すきっかけを提供することができます。

たとえば、事前に相手のSNSの投稿から、相手が岩手県に旅行したことを知ったとします。その場合、「そろそろ旅行にでも出かけたいなあと思っているんですけど、京都とか沖縄とか、いわゆる観光地はもうけっこう行ってて、飽きちゃったんですよね。どこかいい旅行先、ご存じないですか?」などと質問すれば、

「それなら、岩手県がオススメですよ。じつは最近、岩手県に旅行してきましてね……」といった具合に、相手の話したいだろうことに誘導できますよね。

あるいは、お子さんが高校受験に合格していたことを投稿していたら、「○○さんは、お子さんはいらっしゃるんですか?」と質問することで、

「中学生の子どもがいるんですが、じつは先日、第一志望の高校に合格できたんですよ」などと話をしてもらいやすくなります。親なら誰だって、自分の子どもの自慢話をしたいものです。でも、自慢話は自分からはなかなか話し出しにくいもの。

そこで「知らないふり」をしてうまく質問することで、相手が話したいだろうことを引き出すこともできるのです。

雑談がヘタな人がやってしまう致命的なミスとは

じつは雑談がヘタな人には、ひとつ傾向があります。それは、「話の方向性を自分で勝手に決めてしまう」ということです。雑談で大事なのは、「相手の話したいことを話させる」ことです。まず自分の失敗談を話したり、相手に質問したりするのは、そこから「相手の話したいこと」を探るための手段でしかありません。

このときに便利なテクニックがあります。

それが「話題のお品書きを提供する」というテクニックです。あなたが料理人になったつもりになって、「こんな話題が提供できますよ」という一覧を相手に見せるのです。

たとえば、こんな感じです。

「先日、池袋に新しくできたシネマコンプレックス施設で、『インディ・ジョーンズ』の新作を4DXで見たんですよ」

この場合、あなたは、

●池袋
●新しくできたシネマコンプレックス施設
●4DX
●インディ・ジョーンズの新作

という四つの話題を提供していることになります。

このとき相手の反応を見ながら、相手がこの四つのなかからどれに興味をもつのかを判断するのです。

サンシャインシティ
写真=iStock.com/winhorse
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