人とのコミュニケーションをよりよくするにはどんな言葉をかけたらいいのか。お笑いコンビ「アンジャッシュ」の渡部建さんは「多くの日本人が作る“謙遜の壁”をぶち破るには、ひるむことなく相手をホメ続けること、相手のいい点を素早く見抜くこと、第三者を経由してホメる“カゲボメ”が効果的だ」という――。

※本稿は、渡部建『世界一わかりやすい コミュニケーションの教科書』(きずな出版)の一部を再編集したものです。

笑顔で歩くビジネスマンたち
写真=iStock.com/franckreporter
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「謙遜の壁」をぶち破るくらいホメなさい

いざ相手をホメようと思っても、相手を目の前にするとどこをホメるか困る人は少なくありません。ここで覚えておきたいのは、「どこをホメるかより、『まずホメる』ことが100倍大事」ということです。ずれたポイントをホメたとしても、まったくなんの問題もありません。

気づいたことを手当たり次第にホメる。まちがったホメ方なんて存在しない、くらいの認識でOKです。

とくに、日本人の場合は「褒められると謙遜けんそんして、それを否定する」という反応をされることが多いでしょう。しかし日本人の場合、ホメ言葉に相手から否定的な言葉が返ってきたら、「ちゃんとホメることができた」という証拠であると考えてもいいくらいです。

私はこれを「謙遜の壁」とよんでいますが、謙遜の壁にぶち当たっても、ひるむことなく、相手を褒めつづけてください。ホメるポイントが的確かどうかとか、ホメ方がうまいかどうかは、まったく重要ではありません。

会話のなかで相手を「ホメる」のか「ホメない」のか、それが大事なのです。遠慮せずに、謙遜の壁をぶち破るくらいホメているのか、それがポイントです。

謙遜の壁をぶち破る効果抜群の合わせ技

謙遜の壁をぶち破る方法として、ひとつ覚えておくと便利なのが「ホメ+質問」という合わせ技です。

この技を使うと、いとも簡単に謙遜の壁をぶち破ることができます。

たとえば、「すごくスタイルがいいですね」とホメだけ伝えると「いえいえ、そんなことないですよ」と謙遜されるだけですが、

「すごくスタイルがいいなとおもったんですけど、なにかトレーニングとかされているんですか?」

と、ホメに質問を組み合わせると、

「いえいえ、そんな大したことはしてないんですけど、最近ジムに通い始めて……」

といった具合に、謙遜の壁を打破して、そこからさらに相手の話したいことベースで会話を進めることができるようになります。