「撮影はOKだがネット投稿はNG」お触れを出す学校もある

近年は、保護者世代もスマホでの撮影・投稿が日常となっている。SNSへの投稿をいけないことと思わない保護者もいるため、トラブルが絶えないそうだ。

それゆえ、たとえば筆者の子どもが通う学校では、学校公開では「撮影・録画禁止」、文化祭・体育祭でも「撮影は可能だがSNS等のネットへの投稿はしないこと」という連絡やお便りが配られている。「SNSに投稿される方がいると撮影も禁止しなければならなくなる。禁止は避けたいので、ご理解ご協力をお願いしたい」という連絡がきていたほどだ。

園名や校名、本名までわかる動画がTikTokにあがっている

Instagramでは「#運動会」(160万件)、「#保育園運動会」(3.2万件)、「#小学校運動会」(3.5万件)、「#幼稚園運動会」(3.1万件)、「#運動会日和」(2.2万件)、「#最後の運動会」(4.1万件)など、運動会絡みの写真や動画が多数投稿されている(いずれも9月20日現在)。青空のもとで体操着でピースしている写真、かけっこやダンスの動画など、ほほえましいものが多い。

一方で、背景に学校や園などの建物が写っていたり、一緒に並ぶ友達の顔もはっきりわかる写真や動画も多く投稿されている。体操服には校章等がついていることが多く、そこから園名や校名などが簡単にわかってしまう。

ある親子でのかけっこ動画では背景にテントが映り込んでおり、テントには小学校名がはっきり読み取れた。別の子どものかけっこ動画は、友達の顔こそモザイクで消されていたが、体操服の胸に名前が書かれており、読める状態となっていた。

TikTokでも「#運動会」は8億8590万再生、「#運動会リレー」は3160万再生などと人気だ。こちらもやはりInstagramと同様に顔がはっきりとわかり、園名・校名などもわかる状態となっているものが多い。冒頭の保護者のように、心配する気持ちもよく理解できる。