「今日運動会がありました」は特定につながりやすい

保護者がSNSに子どもの写真を投稿すること自体は否定しない。しかし、自己承認欲求を満たすためや収入につなげるために利用することは許されるべきではないし、そうでなくとも子どもにリスクが及ばないように注意して投稿する必要がある。

投稿する場合には、公開範囲を制限して投稿したり、顔が写らない後ろ姿などの写真にするのがおすすめだ。子どもの名前は公開せず、「息子/娘」「Aくん/Bちゃん」などのようにネットネームにすると安全性は高まる。

そして自宅や学校、園などが特定されるような投稿はしないこと。「今日運動会がありました」などと投稿すると、日にちがわかって園や学校が特定されやすくなる。建物や体操着、校名や園名がわかるテントや校門、看板なども写さないようにしよう。

親であっても子どもの肖像権を無視してはならない

また、友達の顔がわかる状態で投稿すると問題になりやすい。自分の子ども以外の子の顔は、事前にその子の保護者に掲載の許可を得るか、モザイクやスタンプなどで隠すのがいいだろう。

そして子どもが恥ずかしく感じるような写真や動画は投稿しないこと。肖像権は子ども自身にあることも覚えておく必要がある。子どもが拒否するなら投稿しないこと、過去の投稿を削除することも重要だ。

SNSはうまく使うと便利で楽しいが、使い方を間違えるとリスクにつながってしまう。大切な子どもを危険にさらすことがないよう、気をつけて使っていってほしい。

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