最低でも読んでおきたい歴史小説10冊
海外に出る人こそ、日本の歴史を学んでおくべきだと思います。そこで外国の人と歴史の会話になったときに恥をかかないために、最低でも読んでおきたい歴史小説を10冊挙げてみました。
1『国盗り物語』(司馬遼太郎著) 斎藤道三と織田信長を扱った作品です。アメリカやカナダなどでは織田信長の人気が高いのですが、これを読んでおけば信長について自信を持って語ることができるはずです。
2『徳川家康』(山岡荘八著) アジア圏、特に中国や韓国では家康への関心が高いので、この作品を押さえておけば間違いないでしょう。
3『翔ぶが如く』(司馬遼太郎著) 視点は薩摩に傾いていますが、幕末から明治期を通史的に知る上でぜひおすすめしたい作品です。
4『沈黙』(遠藤周作著) 海外にもよく知られている日本の歴史小説の筆頭です。日本人のキリスト教観をよく伝えており、読んでおいて損はありません。
5『炎環』(永井路子著) 日本初の女性リーダーともいえる北条政子の生涯を描いています。
6『平将門』(海音寺潮五郎著) 平安時代の中央主権を目指す朝廷と、日本の地方の実態を描いているという意味で、当時の日本という国をよく知ることができると思います。
7『白村江』(荒山徹著) 「白村江の戦い」について、名前だけは聞いたことがあっても、詳しく知らない人が意外と多いはずです。この作品から古代の日本と中国の関わりが見えてきます。
8『聖徳太子』(黒岩重吾著) 日本の国の成り立ちを知ることができる入門書ともよぶべき物語です。政治家として成長していく聖徳太子の姿を少年期から描いており、感情移入することができます。
9『大義の末』(城山三郎著) 主人公は第二次大戦期の軍国青年。近現代史に触れるならこの作品です。城山三郎は、この作品を通じて天皇制についても考察しています。
10『樅ノ木は残った』(山本周五郎著) 江戸前期の仙台藩伊達家で起こったお家騒動を題材にした物語です。江戸時代の「藩」というものがどういうものであったかをつかむにはよい作品です。