事故を絶対に起こしたくないなら何歳でも返納すべき

こうした話をしたうえで、要介護になる確率と比べてもらいます。

和田秀樹『頭がいい人、悪い人の健康法』(PHP研究所)
和田秀樹『頭がいい人、悪い人の健康法』(PHP研究所)

「いまの親御さんの年齢で、6年後に要介護になっている確率は、運転を続けた場合は1割ですが、免許を返納した場合は2割に増えますよ」

要介護になる確率が2倍になっても、5万分の1の確率で他人を死亡させる事故を起こされるのは嫌だ、と考えるならそれも一つの選択です。また、どんなに確率が低くても絶対に死亡事故を起こすのは嫌だというのなら、50〜60代の頃に運転をやめさせなくてはいけません。それどころか、何歳であっても運転をしてはいけないことになります。

かなり低い確率ながら、事故を起こす可能性は誰にでもあります。でも、それを上回るメリットがあるから自動車を運転するわけですし、万が一に備えて保険があるのです。

そのことを思い起こしてみる必要があります。

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