近年、大学進学実績で名門の公立高校を急追している公立中高一貫校。小6で受検した児童は6年間の先進的な教育で難関の国公立大学へ進む者も多い。「私立中高から私立大」コースに比べると親が負担する教育コストは格段に安くてすむ。難関国立大合格率の高い、いわば“親孝行”な子供の多い公立一貫校トップ50校を紹介しよう――。

※本稿は、『プレジデントFamily 中学受験大百科 2023年完全保存版』の一部を再編集したものです。

公立一貫校…上位の公立高校や私立一貫校と遜色ない

一時期は爆発的な人気を見せた公立中高一貫校だが、今の競争率は落ち着いているようだ。

「公立一貫校は一学年の人数が少ないので、合格者数だけで見ると実績が見劣りして見えるかもしれません。しかし合格率で見てみると、上位の公立高校や私立一貫校と比べても、遜色ない成果を挙げていることがわかります」

そう語るのは大学通信 情報調査・編集部部長の井沢しげる氏。6年間の一貫教育を通じ、充実した生徒指導を受けられるのが強みになっているようだ。

『プレジデントFamily 中学受験大百科 2023年完全保存版』(プレジデント社)
『プレジデントFamily 中学受験大百科 2023年完全保存版』(プレジデント社)

「難関国立大合格率では21位の南(神奈川県)ですが、東大の合格者数では、毎年圧倒的な進学実績を誇る千葉・県立、小石川中教(東京)に次いで3位にランクイン! 昨年度の合格実績6人に対し、今年は12人と倍になっています。人気が徐々に高まるにつれ、優秀な学生が集まってきている印象です」

京都大学への合格者数トップの西京(京都)は、いち早く授業に探究学習を取り入れてきた。東京大学に15人の現役合格者を出した小石川中教では、6年かけて課題研究を行う“小石川フィロソフィー”というプレ大学のような取り組みがあるようだ。

「これから来ると予想される流れは、地方の公立一貫校からの東大・京大志望者が増えること。新型コロナ対策が緩和されつつあった23年度入試は、実際に北陸地方の学校出身の東大合格者が増える動きがありました」

※次ページで公立中高一貫校 東大・京大合格者数ランキング掲載

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