ほっと一安心もつかの間「大学生から社会人への壁」

中高一貫校に進学した息子、高校受験の経験はせずに6年間を無事終えて、大学受験は第1志望校に合格することができました。ヤレヤレ。これで親の任務も完了だわ。ほっと一安心もつかの間。最後の壁は大学生から社会人になる時に立ちはだかっていたのです。もしかしたら、他のご家庭では大学生以降はまったく問題なく、その後に社会人としてお子さんを送り出すことも多いのでしょう。保育園生から高校生に至るまで、ワーママでいっぱいいっぱいの私を気遣うように、ほぼ順調に過ごしてくれていた我が息子でしたが大学生になってからいろいろな壁にぶち当たってしまったようで、就職が内定した後もしばらく試練が続きました。結果、大学を卒業するのに8年間かかったのです。この状況に遭った時に改めて自問自答。私が働いていたからなのだろうか? 何か自分が間違っていたのではないだろうか? 答えは見つかりません。

ストレスのたまった女性
写真=iStock.com/kumikomini
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子育ての最後の最後で直面した壁

いくみ@女性管理職&ブロガー『女性管理職が悩んだ時に読む本』(講談社現代新書)
いくみ@女性管理職&ブロガー『女性管理職が悩んだ時に読む本』(日本能率協会マネジメントセンター)

大学生になると子供もある意味大人ですから、高校生以前のような「親についていく」といった歩み方ではない。だからこそ、問題に直面した時にどう向き合えばよいのか? まったく分かりませんでした。ネットや書籍で調べてみたり、専門家に相談しに行ってみたり。結果、「子供がいろいろ悩みに直面していたとしても、親が自分の人生を楽しく生きていけばよい」ということに改めて気付きました。実はこのことが、私が会社員仕事だけではなく、ブログやSNSや書籍を通じて発信することで世の中の役に立ちたい……と思うきっかけにもなったのです。子供が何かの挫けにぶつかってしまっている時。それが、特に大人になってからの出来事である場合「お母さん、その生き方でいいの?」と親に対して何かしらのサインを発してくれているのかもしれない。これはあるカウンセラーの先生から教えてもらったことです。すべてが同じではないかもしれませんが、私が子育てにおいて最後に直面した壁はまさにそんな体験でした。

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