70度以上に加熱すると失活してしまう
また血液サラサラのナットウキナーゼは、納豆中では摂氏40~50度くらいで安定しやすく、70度以上に加熱すると失活してしまう。
「ですから納豆チャーハンや納豆スパゲッテイなどの料理を使う際、火にかけた状態で納豆を入れてしまうとナットウキナーゼの良さが引き出せないので注意してください。また、白米にかける時にも、あらかじめ納豆を冷蔵庫から出しておき、常温に近づけたほうがナットウキナーゼが活性化しやすいでしょう」(望月氏)
<その食べ物、本当に身体にいいの?>という観点から、納豆について取材すると、どの専門家も「一押し食品」と断言する。食品成分表で他の食品と比べてみても、タンパク質・食物繊維・ビタミン・ミネラルの数値が高く、あらためてその栄養価に驚いた。
大豆アレルギーがある人や抗凝固薬(ワーファリンなど)を飲んでいる人を除けば、納豆は積極的にとりたい食品だ。タレの入れすぎ、加熱のしすぎ、そして食べ過ぎには気をつけて、ぜひ毎日の食卓に取り入れてほしい。