しまむらはアニメコラボで売り上げが絶好調

低価格ブランドではユニクロ、しまむらあたりがいち早くアニメコラボ服を発売していましたが、その当時は「安物ブランドならではのおふざけ企画」ではないかと思って眺めていました。

ユニクロのUTから『機動戦士ガンダム』や『あしたのジョー』などのコラボTシャツが発売された当初は「こんなキャラクターの顔をデカデカとプリントしたTシャツなんて誰が買うんだろう? 500円に値下がりしても要らないわ。どうせ来年にはなくなっている企画だろう」と思っていたのですが、案に相違して、いまだにユニクロは毎シーズン、アニメコラボ服を定期的に発売しています。

アニメコラボ服の売れ行きはユニクロから公表されていませんが、毎シーズン継続しているということは少なくとも目標予算くらいは売れているのだろうと考えられます。通常の洋服ブランドが毎月の目標予算達成に四苦八苦している現状に照らし合わせてみると驚くべき売れ行きだといえます。

また、しまむらもキャラクターコラボ服は好調を続けており2023年2月期連結ではついに売上高6161億円(対前年比5.6%増)とついに売上高は6000億円を突破しました。もちろん増益しており、営業利益533億円(同7.9%増)、経常利益543億円(同7.5%増)、当期利益380億円(同7.3%増)と絶好調でした。決算資料には

「トレンド商品やインフルエンサー企画、キャラクター商品は、品揃えを拡充してコーディネート提案も強化し、客数増加に繋がりました」

とあります。実際にしまむらにキャラクターコラボ服を供給しているメーカーの担当者に聞くと「作品名やキャラクターによって売れ行きは上下動しますが、1日に2万枚くらいは普通に売れますよ」というからかなりの売れ行きです。

アニメコラボは低価格ブランドに限った話ではない

こうして見てみると、衣料品の漫画・アニメコラボは低価格ブランドや若者向けブランドに限った話ではないかと思われがちですが、この手のコラボ商品は欧米ラグジュアリーブランドや百貨店にも広がっており、それも1シーズンに限ったことではなく、定期的に行われています。定期的どころか2020年代に入ってから一流ブランドとアニメ・漫画コラボは加速度的に増えているように感じます。

代表的なものをいくつか挙げてみましょう。

といった具合でまだまだあります。繊維・衣料品業界メディアで「アニメ・漫画コラボ」の文字を見ない週はないほどです。

グッチとドラえもんのコラボ
写真提供=グッチ