「will」=「be going to」ではない

実は、英語の未来形として、willとbe going toの2つがあります。しかし、これらの違いについて、「同じような意味である」と習った人も多いかもしれません。また、「近い未来・遠い未来」といった説明を受けたこともあるかもしれませんが、このような概念は忘れましょう。なぜなら、助動詞としての「考え」を共通点として持っているからです。

つまり、「will」も「考え」なのです。「考え」とは、「○○しよう」と思う瞬間だけで、実際に行動に移る保証はありません。それゆえ、話し手の意志が確実かどうかは疑わしいということになります。ビジネスやニュースなどで、逃げ道を作る手法として使われることがあります。たとえば、気象予報士が「明日は○○でしょう」と、何度も「でしょう」と繰り返すのと同じです。

ごく普通の外国人 がっちゃん『がっちゃん英語 キミに読ませたくて創った文法書』(KADOKAWA)
ごく普通の外国人 がっちゃん『がっちゃん英語 キミに読ませたくて創った文法書』(KADOKAWA)

一方、「be going to」は、計画していることを表しています。まだ行動に移していなくても、計画があるということです。この表現方法の方が、「より正確な計画」と受け取れます。たとえば、ビジネスのプレゼンなどで何かしらの計画の話をする場合は、「be going to」を使うと良いでしょう。

ただし、計画しているからといって「可能性が高い」とは言い切れません。それでも、「going to」のニュアンスは「計画している」ということです。例えば、「I’m going to be back.」は、「戻る計画がある(飛行機の切符を買ったなど、具体的な計画がある)」という意味になります。一方、「I’ll be back.」は、「間違いなく、自信があり、計画がなくても戻るぞ。」という意味合いで使われることがあります。

以上から、冒頭のクイズの答えは「②I’m gonna(going to)be back.」となります。

【関連記事】
「自分の頭で考えよ」は最悪のアドバイス…勉強法の達人が「大人になっても暗記は必須」と断言する理由
「ご乗車できません」は間違っている…NHKも判断に悩む「誤用が当たり前」になっている敬語表現2つ
いきなり「以下の日程でどうでしょうか?」というメールは絶対NG…効率を求めて失礼になるメールの文面
「基礎を固めてから応用へ」は間違い…勉強の達人が推奨"数年上の学年の教科書"を読む驚きの効果
仕事ができる人は知っている…「よろしくお願いします」より効果的なメールの締めのフレーズ