したがって、応募している企業がこの面接から何を得ようとしているのかを探り出すことが大切だ。面接の日時を決めるために連絡してきた人事部の社員に尋ねてもよいだろう。一部の大手企業はこのプロセスについてかなりの情報を公開しており、ウェブサイトに質問のサンプルまで載せているところもある。
面接そのものや面接を行う人々に対して否定的な姿勢で面接に臨んだら、好印象を与えるのはまず無理だろう。見直す必要がある最も一般的な思い込みをいくつか挙げてみよう。
まず、彼らは自分をふるい落とすために面接していると思ってほぼ間違いない。
「最終面接がきわめつきの優秀な人材を選び出すために行われるのに対し、人事部面接は問題のある候補者を洗い出すことに重点を置いた排除のための面接だ」と、サリバンは言う。だが、排除されることを心配するよりも、自分がその仕事に適任で、その会社の文化に合う人間であることを証明することに力を集中するべきだ。このプロセスを自分が他の応募者より期待できる候補者であることを証明する機会ととらえよう。
人事部の人間は特定の仕事の専門的な詳細をすべて理解しているわけではないかもしれないが、採用部署のマネジャーが何を求めているかは間違いなく知っている。優秀な人事部スタッフは事業部門のマネジャーと強固な関係を築いているもので、賢明な求職者はそうした関係がもたらす価値を知っている。
この面接をパスするために必要なのは、タイプミス(誤字)のない履歴書を提出し、約束の時間に遅れずに面接に行き、人事部の担当者に愛想よく敬意を持って接することが重要だ。
「1つでも大きなミスをしたらアウトの可能性が高い」と、サリバンは言う。だが、ポイントは礼儀や誤字がないことだけではない。その仕事に関係のあるスキルや知識で面接担当者に好印象を与えることが必要なのだ。