前回(http://president.jp/articles/-/6742)お約束した、業務を見直して作業の効率化とコスト削減を図る具体的な手法として「ABC」を紹介したい。

ABCは「Activity Based Costing」の略で、「活動基準原価計算」が日本語訳だ。業務を細かく分類し、どの業務にどの程度の時間を費やしているかを算出することで、各業務のコストを割り出していく。1980年代に米国で考案され、次第に注目されるようになった。

製造部門の社員にABCを適用すると、材料の準備、機械の保守点検、材料の投入、製造管理、製品の検査、梱包、搬出などのアクティビティが考えられる。さらに、材料の準備ひとつをとっても、材料倉庫への移動、数量確認、搬出の記録、搬出、現場への移動など、より細かく分けられる。そうやって細分化するほどムダを見つけるヒントも多くなるのだが、手間がかかって事務的な負担も大きくなる。

(構成=高橋晴美 図版作成=ライヴ・アート)
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