いつも機嫌がいい人が起床直後にしている“家事”

今月の第1位は、有川真由美さんの『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』でした。

有川真由美『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(毎日新聞出版)
有川真由美『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(毎日新聞出版)

誰だって、いつも機嫌よくありたいもの。本書では「いつも機嫌がいい人」になるための習慣がたっぷり紹介されます。

「あなたの未来を変える、ちょっとした習慣」として紹介されるのは、朝起きたらベッドを整えること。たった1~2分の簡単な作業ではあるものの、ベッドメイクの習慣がついていない方は多いのではないでしょうか。

元アメリカ海軍大将ウィリアム・H・マクレイヴンは、母校テキサス大学の卒業式で「世界を変えようと思うなら、まずベッドメイキングから始めよう」とスピーチをし、大きな話題を呼びました。ベッドメイクをすることで、小さな達成感が生まれ、つぎのタスクへと向かいやすくなるのです。

相手に体を向けて挨拶するのも、あなたの未来を変える習慣のひとつ。こうした挨拶は、相手に「あなたを認めています」というメッセージを贈るしぐさだからです。

人は、自分を認め、愛してくれる人に好意的に接するようになるもの。挨拶を怠らないだけで、あなたを応援してくれる人が増え、未来がよい方向へと変わっていくでしょう。

著者の有川真由美さんは「いい気分になる習慣がひとつでも身につくと、ドミノ式にいいことが起こり始めます」と語ります。あなたも本書を読んで、いいことを起こす最初の一歩を踏み出しませんか?

報われない人は「to do」ばかりを考える

第2位は、『努力が「報われる人」と「報われない人」の習慣』。努力が報われる人とそうでない人の習慣を対比しつつ、成功する行動習慣を示してくれます。

塚本亮『努力が「報われる人」と「報われない人」の習慣』(明日香出版社)
塚本亮『努力が「報われる人」と「報われない人」の習慣』(明日香出版社)

注目したいのは、タスク管理のコツ。「努力が報われる人はhave doneを見える化し、報われない人はto doばかりを考える」とされています。

著者は、have doneを見える化するために、1つのタスクを1枚の付箋に書き出して管理し、完了した付箋も、その日の夜までは捨てずに残しておくようにしています。そうすれば、今日やったタスクが見える化でき、モチベーションが上がるからです。

目標専用のカレンダーを用意するのもポイントです。予定していたタスクができた日は○をつけたり、ペンで塗りつぶしたりするだけで、サボりとは無縁になり、目標達成のための行動が継続できるでしょう。

人を動かすための心がまえにも注目を。「努力が報われる人はWHOを積み重ね、報われない人はWHATに重点を置く」とされています。

人を動かしたいとき、「何を言うか」ばかりに重点を置いていても、うまくいかないもの。それよりも自分自身の発言に説得力を持たせる努力をしましょう。周囲からの信頼を勝ち取って、「あの人が言うならやってみよう」と思ってもらえる人物になることを目指すのです。

当たり前のようでいて、意外とできていない「習慣」が目白押しの本書。成功を手にしたいなら、まず読んでもらいたい一冊です。