2022年下半期(7月~12月)にプレジデントオンラインで配信した人気記事から、いま読み直したい「編集部セレクション」をお届けします――。(初公開日:2022年7月25日)
ロシアの新興財閥「オリガルヒ」はこれまでプーチン大統領を支える立場だと言われてきた。ところが、このところオリガルヒ幹部の不審死が相次いでいる。一体何が起きているのか。池上彰さんに増田ユリヤさんが聞く――。(連載第4回)
2022年7月11日、モスクワのクレムリンで、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、モスクワ州のアンドレイ・ボロビョフ知事と会談
写真=AFP/時事通信フォト
2022年7月11日、モスクワのクレムリンで、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、モスクワ州のアンドレイ・ボロビョフ知事と会談

ロシアの新興富裕層も公然とプーチン批判を始めた

【池上】6月28日、ロシアのオリガルヒの一人であるオレグ・デリパスカ氏が、ウクライナへの軍事侵攻を批判しました。「AFP=時事」は、次のように報じています

〈ロシアが軍事攻撃によりウクライナを破壊するのは「途方もない間違い」だと指摘した。実業界の大物からの自国非難はまれ。デリパスカ氏は、ロシアのアルミ製造会社ルサールの創業者で、西側諸国による対ロシア制裁の対象となっている。首都モスクワで行われた記者会見で、デリパスカ氏は「ウクライナを破壊することはロシアの利益となるのか。もちろん違う」と言明。〉