貯めるシステムを作ったら、次は「支出管理」
ここまでで、給与が振り込まれる入金用口座、自動積立貯蓄用の口座、特別支出用口座と、3種類の口座が出てきました。貯蓄に回すお金と特別支出に備えるお金が移し替えられると、入金用口座にはその月の生活費に充てるお金が残ります。住宅ローンや水道光熱費、クレジットカード等の引き落としがありますから、実際に使えるのはそれらが差し引かれた後の金額です。
せっかく仕組みを作っても、支出の管理ができず、貯蓄用口座や特別支出用口座に貯まったお金を流用したのでは意味がありません。次に予算内で生活していくための方法を考えたいと思います。
支出管理をするためには、漠然と「次の給与振込日までの1カ月間」と考えるのではなく、1週間を1つの単位期間として帳尻を合わせていく方法がお勧めです。そして、1カ月分の生活費を5等分した金額を単位期間ごとの予算と考えます。
レシートをすぐに捨ててしまうのは厳禁
ここでいう1カ月分の生活費とは、住宅ローンや家賃、水道光熱費、子どもの教育費など、行く先の決まっているお金を差し引いた残りの金額です。1週間分の予算から、買い物をするたびに支出した金額を引いていき、残額管理をしていきます。
現金だろうとキャッシュレスだろうと支払方法に関係なく、使った時点で残額が減ったとものとして処理します。そのため、レシートは捨てずに必ず受け取るようにしてください。キャッシュレス決済の扱いで悩む人は多いのですが、わが家のお金が増えたか減ったかが重要です。
たとえば、キャッシュレス決済アプリや電子マネーにチャージをしただけだとお金の保管場所が変わるだけで、使うまでは手元に残っています。貯まったポイントでお買い物をするケースもありますが、あくまでも出て行ったお金で管理をし、「予算⇒支出⇒残額管理」とシンプルに考えてください。
クレジットカードは後日決済なので、口座の中にお金は残っていますが、支出した段階で予算上はもう使えない(使ってはいけない)お金になります。残額管理をすることによって、クレジットカードの使いすぎに歯止めをかけることが期待できます。