パソコンやサーバー以外も攻撃対象となる
こういった被害は、パソコンやサーバーだけではありません。例えばネットワーク上につながっているストレージ、NAS(Network Attached Storage=ネットワーク接続型ストレージ装置)。NASはパソコンと違い、プログラムが動いているように見えないかもしれませんが、中でプログラムは動いています。そこに隙があったら入り込みます。
実際に、とある会社のNASに穴があったようで、そこを攻撃対象として攻撃をされ、NASのデータを圧縮されてしまうランサムウェアの被害に遭いました。つまり、皆さんのご家庭にあるNASも被害対象となる可能性があります。
それだけではありません。自宅のブロードバンドルーターなどのネットワーク機器、無線LANにアクセスポイントを導入されているケース、多いですよね。
今やブロードバンドを利用される際、有線につなげて使う方のほうが少ないでしょう。無線LANを使っている方が多数です。企業も同様です。ノートPCの使用が当たり前になりつつあります。
無線LANの機器への攻撃は広範囲に効く
このアクセスポイントと言われている無線LANの機器の中も、プログラムが動いているのです。そのプログラムの隙に、ウイルスや攻撃のファイルが入ってしまい、アクセスポイントの無線LANの機器が攻撃を開始する。周りにつながっているパソコンのファイルを圧縮してしまう。そういうことが、実際に起こせるのです。
それだけではありません。皆さんが使っているスマートフォン。スマートフォンにはAndroidもiPhoneもありますが、これにプログラムを仕込まれて被害を受ける可能性もあります。この場合、ネットワーク上の不正アクセス以外にも、不正なアプリケーションの中に仕込まれた不正なファイル、それらが悪さをすることもあるのです。