利用しているネットバンキングは安全か

一つの例を考えてみてください。

差出人のわからない宅配物が届きました。小型のテレビが届いて、便利そうだと思ったあなたが使う気になったとします。でもその中に、盗聴器が仕掛けられていたらどうでしょう。電源を入れてテレビを見てるあいだ、全部の音(情報)が外部に漏れています。サイバー空間上でも同様に、気がつかないうちにデータを外に持ち出されることがありえます。

さらにアクセスできる範囲内にあるファイルを、プログラムが片っぱしから暗号化してしまえば、ランサムウェアとなります。そうなると、使用できなくなります。

自宅の手帳や通帳などを盗られてしまえば、そこに書かれていた情報にアクセスできなくなりますね。それと同じことが起きます。

また、プログラムを実行して、皆さんがパソコンに入力した情報を外に取り出すこともできます。

銀行のサイト、最近便利ですね。インターネットバンキングでは、振込などもオンラインで処理ができます。ログインで入力するパスワードなどの入力情報、プログラムを使えば外に漏洩できます。

大量のデータを送り込むDDoS攻撃の怖さ

先ほど例に出した盗聴器ですが、実際に仕掛けられた友達がいます。盗聴器を仕掛けられて、話していた内容が外に漏れたのです。もし、その中に悪用できるような情報が入っていたら、それを利用してリアルで犯罪をおかすわけです。

つまり、デジタル上で不正に取得した皆さんの情報を使って、リアル(現実)で不正利用される可能性があるわけです。

DDoS攻撃も同じです。DDoS攻撃は大量のデータを送り込むことによってシステムが停止することもあります。

これはリアルで言うと、ウーバーイーツなどの出前サービスから大量にお届け物が届きます。でも、皆さんは発注した記憶がありません。どんどん届きます。受け取れないですよね。

ですが、あなたは次々と届く物に延々と対処しなければなりません。皆さんの時間がそれに対処することにとられてしまいます。会社のシステムに大量のデータを送り込まれると会社の業務が回らなくなります。結果的に皆さんは他の作業がなにもできなくなります。

リアルとデジタル、実はやっていること、被害を受けていることはそんなに大きくは変わらないのです。