「いつ食べるか」が体調に大きく影響する
こうした「いつ食べるか」に着目して食事の影響を考えるのが「時間栄養学」です。『時間栄養学が明らかにした「食べ方」の法則』は、まさに、同じものを同じ量食べても、食べる時間帯によってこんなにも違うのか、と教えてくれます。
食べる時間で変わる理由は、私たちの体には「体内時計」があるから。体のなかのあらゆる細胞に体内時計があるのです。
この体内時計(24.5時間)と1日24時間とがうまくかみ合った生活をしていないと、さまざまな病気・体調不良の原因になることもわかってきています。
『時間栄養学が明らかにした「食べ方」の法則』より
体内時計をリセットする朝食メニュー
体内時計を調節するためにまず大切なのが朝食です。地球の1日は24時間ですが、私たちの体にある体内時計は少し長い24.5時間なので、毎朝リセットしてあげる必要があります。その方法が、光の刺激と食事の刺激なのです。
自律神経をやさしく目覚めさせたり、セロトニンを出したりするのに、朝日を浴びることと朝ごはんを食べることが大事です。この2つはどちらも、体内時計を整える意味でも欠かせない朝の習慣なのです。
さらに、この本ではどんな朝食がより体内時計のリセット効果が大きいのかも紹介しています。それによると、「高GI食」「魚の油」が体内時計を動かしやすいそう。「ごはん+焼き魚」「ツナサンド」などの朝食が理想的、と著者の古谷彰子さんはいいます。
朝、しっかり体内時計をリセットして生活リズムが整えば、よい睡眠にもつながります。