z前年比2割減、3割減は当たり前。「年収崩壊」とまでいわれるこの時代、幸せに生きるにはどうすればいいか。お手本は成熟社会の代名詞イギリスにあった。
井形慶子
長崎県生まれ。28歳で出版社を設立し、英国生活情報誌「ミスター・パートナー」を創刊、同誌編集長。90回以上の渡英経験を生かした著書多数。http://www.mrpartner.co.jp

世界の金融センターであるロンドンは世界一物価が高い都市としても知られています。金融危機に直撃されたいまも、中心部では高年収のエグゼクティブが肩で風を切る姿が見られます。

とはいえ、一般のイギリス人は概して日本人よりも低い収入で質素な暮らしを送っています。質素だから不幸なのではありません。むしろ、年収が高い日本人よりも精神的には充実した生き方をしています。