前年比2割減、3割減は当たり前。「年収崩壊」とまでいわれるこの時代、幸せに生きるにはどうすればいいか。お手本は成熟社会の代名詞イギリスにあった。
井形慶子
長崎県生まれ。28歳で出版社を設立し、英国生活情報誌「ミスター・パートナー」を創刊、同誌編集長。90回以上の渡英経験を生かした著書多数。http://www.mrpartner.co.jp

イギリスに限らず、ヨーロッパの人たちは歴史を刻んだ古い建物、古い住宅に価値を見出します。その点、日本人には“新築信仰”があるので、中古住宅は売り物にならないといわれてきました。

ところが最近、日本でも中古の戸建て住宅やマンションを安値で購入し、リフォームして住みたいという若い人が増えています。いま「新築、新築」と騒いでいるのは、住宅販売を景気浮揚につなげたい国と、関連業界だけではないでしょうか。その証拠に、都内で人気のあるエリアでさえ新築マンションには売れ残りが出ています。

(構成=面澤淳市 撮影=的野弘路、平地勲 写真提供=井形慶子事務所)
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