日本ほどいい国はない! 死ぬまでエンジョイしよう

金利を上げて眠っている現預金をキャッシュに化けさせれば、あとはそれをどう使うかだ。日本はいたるところにおいしいものと温泉があり、景色もすばらしい。それを求めて世界中から観光客がやってくる。それなのに家でテレビばかり見ている場合ではない。

実際、アクティブな高齢者にはJR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」が人気だ。3泊4日の霧島コースで1人125万円(「スイート」に2名で宿泊)。けっして安くはないが、コロナ前は倍率100倍で、10人に1人は次の予約をして帰るという。

自分で旅程を組めるなら、博多でハイヤーを雇って九州を周遊すればいい。3泊4日なら宿泊含めて2人で50万円ほど。夫婦で「ななつ星」に1回乗るお金で九州を5回は楽しめる。

現役世代なら別荘を持つのもいい。アメリカやカナダ、オーストラリアでは、40歳前後で別荘を買う人が多い。購入資金は借金だが、別荘の管理をマネジメントカンパニーに任せると、自分が使わないときは貸し出してくれる。これを20年続けると貸し出しの収益でローンを完済できる。そして60歳で自宅を売却して、そのお金を運用しながら別荘で暮らすのだ。「アメリカ人は借金が多い」とバカにする人もいるが、別荘を買う借金は事実上貯蓄と同じで、家計を圧迫することはない。

日本も40年前に別荘ブームがあった。しかし、マネジメントカンパニーがないため収益化ができず、いつしかすたれてしまった。もったいない話だ。

もし私が一日署長ならぬ「一日首相」になったら、金利引き上げと税制改革を行い、アクティビティーを紹介したうえで、「日本にはいいところがたくさんある。あとは天国しか行くところがないというくらいに、死ぬまでこの国をエンジョイしてください」と消費を奨励する。それが日本経済を救う唯一の道だからだ。

(構成=村上 敬 写真=時事通信フォト)
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