君ならできる、と信じて期待する

すなわち、出来が良かろうが悪かろうが、メンバーへ対して「君ならできる」と信じて期待してあげること。決してその逆をしてはいけないのです。

小倉広『常勝チームの鬼100則』(明日香出版社)
小倉広『常勝チームの鬼100則』(明日香出版社)

「Dさんは出来が悪いダメな奴だ」。

たとえ本人へ対して口にしなくても心の中でそう思ったならば、それが自然とDさんへ伝わり、その人は「リーダーは僕のことをダメな奴だと思っている」と敏感に感じ取るのです。

その結果はまさに「ゴーレム効果」。そう、見事にその人はダメなメンバーになっていくのです。

「君ならできる、必ずできる」。そう心からメンバーを信じて期待を伝える。私たちリーダーに求められている大切な行動です。

メンバーが育つも育たないもリーダー次第。肝に銘じておきましょう。

【関連記事】
【第1回】三流上司は嘆くだけ…「何度教えても覚えてくれない」デキない部下に一流上司が使う"一生忘れない"教え方
これだけは絶対にやってはいけない…稲盛和夫氏が断言した「成功しない人」に共通するたった1つのこと
「私は聞いていない」という上司はムダな存在…トヨタ社内に貼ってある「仕事の7つのムダ」のすさまじさ
7年連続"理想の上司"ウッチャン系上司は「会社にはいないし、出世できない」企業人事部が超辛口なワケ
「これじゃ、らしくない」ダイハツの開発陣がモデルチェンジで浴びた若い女性からの"ダメ出し"の中身