上司と部下の一対一のミーティングの場はどう使えば有意義な場になるか。組織人事コンサルタントの小倉広さんは「一対多ではない濃密なコミュニケーションの場は進捗管理に使ってはいけない。中長期的なキャリアや悩み相談など『深イイ話』に絞るべきだ」という――。

※本稿は、小倉広『常勝チームの鬼100則』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

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オンライン会議の「カメラ・オフ」が相手に疲労感を与える

コロナ禍を期に、広く普及したオンライン会議。今ではビジネスに欠かせないツールになっています。しかし、顧客とのミーティングではカメラをオンにして顔を出す人でも、社内の会議になった途端、カメラを切り、音声だけにしている人が多いようです。

しかし、このカメラ・オフ。あなたが思っている以上に、コミュニケーションに大きな危険をもたらしているのです。

オンライン会議に関する各種調査で課題として真っ先に挙げられるのが「相手が何を考えているかわからない」「上司(もしくは部下)から仕事を怠けているのではないかと疑われるのが怖い」という項目です。

つまり、オンライン会議がコミュニケーションの主流となった昨今、チームリーダーもメンバーも共に相手からどのように見られているのか、という不安を抱えているのです。

カリフォルニア大学のアルバート・メラビアン教授による「メラビアンの法則」によれば、人は、言葉を通じてコミュニケーションをとるのはわずか7%であり、視覚的に得る情報が55%である、との有名な調査結果が分析されています。それはオンライン会議においても同じこと。

私たちは、言葉の内容が正しいかどうか、そして、言葉が発せられないときに相手が同意しているのか拒絶しているのかを表情を通じて知ろうとするようにプログラミングされています。

しかし、その肝心な視覚情報が得られないとき、私たちは、なんとか視覚情報以外の音声情報、たとえば声色や声の大きさ、話すスピードなどから読み取ろうとしたり、相手の言葉の内容を過剰に解釈をして補おうと、無意識のうちに消耗し、多大な疲労を感じるのです。

それはあたかも電波が飛んでいない山林などで携帯電話が電波を探し過剰に電池を消耗するようなもの。いわゆるZoom疲れと言われる疲労の原因です。

対顧客のみならず社内の会議でも、カメラ・オンで顔出しを。

チームのルールにしたいものです。

子どもとペット…在宅勤務で現れた微笑ましい来客を歓迎

私は、年間300回登壇する企業研修講師ですが、昨今増えてきたのは、お子さんを膝に乗せながら、もしくはペットを抱きながら研修を受講される方です。

また、意図的ではないにせよ、研修受講中に突然部屋のドアが開き、小さなお子さんが受講者さん(お父さん、お母さん)の膝の上に乗ってくる、という場面にもよく出くわします。

会社により反応は様々ですが、他の受講者さんはおおむね微笑ましくそれを見ている方が多いように思います。また、講師である私もまったくといっていいほど否定的な気持ちにはなりません。