「懲罰がどうした」と鼻で笑うかと思いきや…

国会法は議員の国会出席義務を定めており、本会議や委員会に出席して審議や採決に加わることは議員の責務だ。

しかし、ガーシー氏は昨年七月の参院選で当選後も国外に滞在。半年以上にわたって一度も登院せず、政府に質問主意書を一通提出したにとどまる。国民から負託された議員の責務を放棄する以上、懲罰を科すのは妥当な判断だ。

尾辻秀久参院議長は国会出席を促す招状をN党側に渡したが、ガーシー氏は動画投稿サイトで著名人らを中傷した疑いなどで警視庁の捜査を受けており『腐った権力者がいる日本に帰ってくると、不当な罪を着せられる恐れがある』として出席を拒否している。

身勝手な主張が許されるはずがない。捜査を逃れるために海外にとどまりながら、毎月百三十万円近い歳費や同百万円の調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)など、半年で合わせて千七百万円以上の公金を受け取っている。国民の理解は到底得られまい。(中略)

ガーシー氏はそもそも参院選で国会に出席しないことを「公約」していた。順法精神が疑われるような公約を掲げる候補者や政党を安易に選ばないよう、有権者の良識も厳しく問われている。

自分が紹介した女子高生が俳優とセックスしたと暴露している人間に順法精神を説くのは、カエルの面に小便であろう。だが、意外というか、「懲罰がどうした」と鼻で笑うと思っていたガーシー参院議員が、2月27日にこれを受諾したと報じられたのである。3月8日に国会に出向き、参院本会議で陳謝文を読み上げる予定だという。

国会議事堂
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有権者はガッカリしているのではないか

この文面は、懲罰委員会が起草するという。

「院内の秩序を乱し、参院の信用を失墜させたことは誠に申し訳なく、深く自責の念に堪えません。謹んで陳謝いたします」

という“屈辱的”なものになるそうだ。

ガーシー議員は、これは有権者に向けたおわびだといい募るのではないかといわれているが、彼に一票を入れた有権者は、期待を裏切られてガッカリしているのではないか。彼の有権者たちの多くは、彼に国政での活躍など求めていない。懲罰でも除名でもしろと開き直る姿を彼に求めていると思うからである。

当選後一度も登院しないで除名されれば、「日本政治の愚劣さを具現化した男」として末代まで名が残るではないか。

そうした期待を裏切った代償は大きいに違いない。

まつもとあつし氏が文春オンライン(2022年11月8日)でこんなことを書いていた。

東京と新潟の現役大学生143人にアンケートを行って、圧倒的な知名度のあるひろゆき氏のほかにガーシー氏についても聞いてみたという。