食事の支払いから旅行の手配まで幅広い

一度でもアテンドしてもらったら、弱味を握られてしまう。だが、そんなそぶりは見せないから、相手はどんどん深みにはまってしまうのだ。

このアテンダーというのは、あちこちにいるという。

FRIDAYデジタル(2022年9月4日)で、複数の飲食店を経営する福岡在住の“アテンダー”X氏がこう語っている。

「ガーシーさんが使うまでアテンダーという言葉を聞いたことはありませんでしたが、芸能人のお世話をする僕みたいな人たちは昔からいました。食事や酒席に同行し、支払いをしてあげる、言ってみればタニマチみたいな存在です。

ただ、タニマチとちょっと違うのは、“お財布”の役目だけでなく、そこから発展して、芸能人との長い付き合いの中で自然とお店だけでなく、打ち上げや女の子、旅行の手配など細かいところまで世話をするようになった人たちのことで、見返りもしっかり求めます」(X氏)

芸能人が地方に行けばその土地その土地のアテンダーが彼らの世話をするようになっている。当然、芸能事務所は黙認していた。なぜなら、それが一番、芸能人にとって安全に遊べる方法だったからだ。

しかし、そうした平穏な日々は、カネに余裕がある時まで。ましてやガーシー氏のようにギャンブルが三度の飯より好きな人間は、カネがなくなれば仁義も蜂の頭もなくなる。

今の時代を象徴する“異形”のスターである

「俺が暴露系YouTuberに転身した理由は単純。博打や。ギャンブルのせいや。(中略)ギャンブルをやっていないときも、頭の中であのヒリつきと興奮が片時も忘れられん。ギャンブルなしには生きれん体になってもうたんや」(同)

BTSに会わせてやると女の子たちから集めたおカネも、「手をつけたらアカンことは、理性ではわかっちゃいる。わかっちゃいるねん。悲しいかな、ジャンキーの脳みそは理性や知性ではコントロール不可能なんや」(同)

結局、日本にいられなくなって、なけなしのカネをもってドバイに逃げる。あれだけ俺は仕事で知った秘密は墓場まで持っていくと豪語していたのに、カネに困ったら、YouTubeで「知り得た秘密」を有料で暴露し始めたのだ。

有名芸能人たちのスキャンダルによだれを垂らす連中がこぞって有料会員になり、億万長者になった。その上28万票を獲得して議員にまで成り上がったのだから、今の時代を象徴する“異形”のスターであることは間違いない。

話は戻るが、公約した実名公表はまだのようだが、登院拒否は貫いていた。そのため、国会軽視だ、有権者をバカにしているという批判が巻き起こった。参議院懲罰委員会は国会欠席を続けるガーシー議員に、「議場での陳謝」を求める懲罰案を決めた。

東京新聞の社説(2023年2月22日 07時06分)を見てみよう。