「時制」を意識すれば質問が浮かびやすい

このように、自分が知らないことを教えてもらう際、話が広がりやすい質問にはコツがあります。それは「過去・現在・未来」に焦点を当てることです。

1.過去
「昔からお好きなんですか」
「いつ頃から始められたんですか」
2.現在
「いまでも、よく作るんですか」
「最近では何がおすすめですか」
3.未来
「次の週末は何を作るんですか」
「これから作ってみたいものはなんですか」

このように時系列に沿って質問を投げかけると、話はどんどん広がっていきます。相手の中であなたは「話しやすい、感じのいい人」として印象づけられることでしょう。

これからは相手がよく知らない話題を持ち出したら「困った」ではなく、「ラッキー」と思って、いろいろ教えてもらいましょう。

「オチがない話なんですけど、いいですか?」

雑談はそもそも、とりとめのない会話をするものなのに、うまいオチや、納得がいく結論を求める人は多いものです。そういう人たちを相手に話すときはちょっとしたコツがあります。

話の最初にこう宣言してみましょう。

「全然オチがない話なんですけど、いいですか?」

不思議なもので、こう聞かれて「オチがない話ならやめてください」と答える人はいません。たいていは「どうぞどうぞ」と笑いながら歓迎してくれます。

オフィスで話すビジネスパーソン
写真=iStock.com/maroke
※写真はイメージです

しかも、オチがなかったとしても「やっぱりオチがなかったですね」とにこやかに受け入れてくれるのです。

話すほうも、あらかじめ宣言することでリラックスできるので、話はスムーズに進みます。結果的に周囲の人が着地点を見つけてくれることもあります。

「超どうでもいい話なんですけど」「くだらない話、していいですか」も同じような効果が期待できるフレーズなので、ぜひ試してみてください。