天狗になった時期もあった

――今後、どうしたい?

そうですね。一回流行語大賞を取ったりして有名になりかけて、取材が一方的にきて天狗になった時期がありました。これから先も取材が来続けるだろうなんて思うくらい。

ツイッターがここまで有名になって、外で言えることと、中で言えることがこんなにも違うのか、社会は矛盾だらけだと気がつかされた。

――え、外で言えることと中で言えることの違いってどういうこと?

1対1で対面して聞けることと、ネットの中やツイッターだけで聞けることはこんなに違いがあるのかって。

僕は建前とか、計算のようなものはなく後先考えずになんでも喋っちゃうし、誰とでも等しく接する性格だったので、社会ってこんなに大変で矛盾だらけなんだと。本質こんなふうにしたいというのがあっても「それを言ったらダメだよ」とこがいっぱいあったりする。

だから、結果的に有名になるのはいいんだけれど、自分のやることやればいいかな。でも、自分がやること、つくるものとかで世の中に最大限の影響を与えられたらいいなっていうのはずっと思ってます。収まりたくないなぁっていうのが僕の最近の口癖なんです。

――今は収まらないほうがいいよね。何十年先になるか分からないけれど、そのうち収まるようにはなるもんだから、なにも今自分から箱の中にはいることはないと思う。実はうめけんさんの5年10年くらい先輩で本当によく似ている人を何人か知っていて、この連載にも出てもらおうかと思ったんですが、今ロシアのなにか仕事をしているから駄目だと断られてしまって……(笑)、そういう人は型にはめないようにしていかないといけないんだと思う。
――こんな人みたいになりたいとか、今後こうしていきたいってイメージはあるの?

僕は人に憧れたことや嫉妬したことがない、なんていうとまた若いねって話なんですけれど(笑)、だから、とくに浮かばないですね。

孫さんだって果たして本当にはじめからIT屋さんやりたかったのか、僕はわからない。たまたま何かしようと思ったときにITがあって、ということだったのかもしれないですよね。だから僕も何々しなくちゃいけないと決めたくないんです。今やっている仕事を10年後にもやっているかっていうと、やってないと思う。

ITだけやっているとITの都合だけで考えてしまうようになるし、僕まだまだITっていうのは既存の産業上で成り立っていると思うんですよ。今までの社会にあるものを効率化するためにITが使われている。だからこれまでの産業とか社会の事情もわからないとやれないと思うし、そういうのを追うのが好き。

――なるほどね。“IT”っていうことを立てて扱うことはそのうちなくなるからね。

僕はITの人と思われていて、ときどきプログラムできないの?なんて言われちゃうんですけれど、それは大したことではないと思っています。