ソフトバンク社員が「うちの社長がフォローしていますよ」

――小1の時にインターネットで衝撃とは?

はい。目の前のパソコンで海外のサイトなんかが見られるわけですから。NASAのサイトを開いて、スペースシャトルを印刷しちゃいました。ツイッターより前にもアバターがあったり、ゲームのコミュニティーがあったりしましたけど、そこに集まる階層って決まっていて面白くなかった。どちらかと言うと何かをしようという人達ではなくって、時間をつぶす手段を探しているように僕には思えました。

けれどツイッターはちょっと違っていて、おもしろい大人や政治家の人も見ていて、発信にフィルターをかけられずに直接、即効性のあるコミュニケーションができる。だからこれに時間を費やしました。ソフトバンクの孫正義さんには09年の12月30日にフォローされた。

――それはなにがきっかけだったの?

僕が茶々を入れにいったんです。たまたまツイッターをのぞいたとき、孫さんがツイッターを初めて数分しかたってないところだった。フォロワーもまだ全然いませんでした。だから、きっと今頃ツイッターと格闘しているんじゃないかと思って、すかさずつぶやきにいったんです。

ちょうどその時僕は16歳だったんですが、孫さんも16歳の頃に藤田田さんに会いに行ったっていうのを以前伝記で読んだことがあって「僕もいつか会いにいくから覚えてろよ」くらいの失礼なことをつぶやいたんです。

その直後、なぜだか100名単位でフォロワーが増えたんです。「なんなんだ、これは?」と思っていたら、ソフトバンクの社員の方に「うちの社長がフォローしていますよ」と教えてもらって、そこで初めて孫さんにフォローされたことを知ります。

その後、孫さんが3番目にフォローした人が高校生だったといって話題になったわけです。
そのあと、僕からDMした(ダイレクトメールを送った)んです。

――孫さんに?

はい。そうしたら年明けすぐに、DMで「いつか会えると思います」と返事が来て。面白いお年玉だなぁ、と思った。

――それは高校1年生のとき?

はい、10年のお正月ですね。