不安定な時代、会社員はどのように自身や家庭を守ればいいか。税理士の山本憲明さんは「今すぐ給料が減っても稼げるように副業をするべきだ。代表的な副業は5つある」という――。

※本稿は、山本憲明『5年で仕事を半分にして、自由を手に入れる』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

本業と副業の手持ちのカード
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今の会社にしがみついては生きていけない

不安定な時代となり、会社員は、今の会社にいつまでもしがみついてはいられない状態になってきました。定年まで勤めて退職金と潤沢な年金をもらい、悠々自適に過ごすという設計が難しくなったのです。

そして、会社自体も大きいところから小さいところまで競争にさらされ、しっかりと利益を出して生き残っていくことが難しくなりました。人件費などの費用のコントロールも難しく、本音を言うと従業員を自由に雇い、自由に解雇することができればもっと安定して利益が出せるのに、という場合もあるでしょう(もちろん自由に解雇などはできませんが)。

そこで、人件費をなるべく増やさないため、「残業はなるべくしないでください」「給料を上げるのは難しいです」といった話が出てきます。当然、皆さんの給与はなかなか上がりません。

今後、ずっと同じ会社で同じ仕事をすることができて、同じだけの給料をもらって生きていくことは実現不可能と考えていいでしょう。これまでの生活水準を保って生きていくためには、会社以外の稼ぎ口を見つけた方が賢明です。

その選択肢の1つとして挙げられるのが、「副業」です。今やっている仕事以外に何か仕事をしてお金を得る、ということが大切になってきます。会社で副業を禁止されているところもまだあるかもしれませんが、少数派になっていくでしょう。会社としても給料を上げることができないのであれば、「副業でもして不足分を稼いで」と考えるのが自然です。