それに現時点では電力は逼迫しており、電気で車を走らせることは限定的にしたほうが社会的にも望ましいだろう。やはり「今買うならHEV」というのが、社会的にも経済的にも妥当な選択だと思う。

無理して発注するのは「今」ではない

しかし納期が1年半以上となると発注には躊躇せざるをえない。

プリウス 2.0L PHEV プロトタイプ/プラチナホワイトパールマイカ
写真提供=トヨタ自動車
プリウス 2.0L PHEV プロトタイプ/プラチナホワイトパールマイカ

その間にもっと魅力的な車が発売される可能性もある。購入契約した車は基本的にキャンセルできないのだ。

納期遅延の主因たる半導体不足はコロナによるスマートフォンやPCの急激な需要増が原因だったため、それが落ち着くと思われる今年以降は自動車の生産も徐々に元に戻っていくと考えられる。

納期は今後短くなり、いずれは以前のような値引きも期待できるかもしれない。

そう考えると今無理して発注するのはあまり得策ではない、という結論になったのだった。

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