親は聞き役に徹しよう

子どもの非難や攻撃に対して、親はどう反応すればいいでしょうか? 泣く、怒る、無視する、相対化する……? ストレスを抑えて、子どもの言葉を聞く立場に身を置きましょう。

親が自己弁護したり、自分を正当化したり、子どもを落ち着かせようと試みたりするのは、どれも子どもの怒りを増長させるだけ。それではまだ、私たち親を中心に据えていて、子どもを中心にしていないからです。結局、私たちがわが子に関心を持っていないことをはっきりさせているようなもの。

たとえつらくても、たとえ不当に思えても、心を開いて子どもの言葉を聞きましょう。例えば、以前弟が生まれた時に見捨てられたように思ったのかもしれません。これは、過去のわだかまりを修復して、未来を確かなものにするまたとない良い機会です。

子どもの心の声
ママと話すのが好き。いろんなことがわかるようになるし、自分はおもしろいんだって感じる。ママが私の問題を解決しようとしない時は特にね。

問題は子ども自身が解決する

ティーンエージャーには、答えを見つけるより、問題をあらゆる角度から考え、そのいろいろな次元を探ってみることが必要です。問題そのもの、あるいは問題の検討が重要であって、答えが重要なのではありません――特に、すぐに答えが見つかってしまうケースでは。

助けを求められたとしても、私たち親の役割は、わが子がすべきことを教えたり、わが子に代わって悩みを解決してあげたりすることではなく、親がいなくてもやっていけることを教え、成長を助けること。つまり、わが子が困難に向き合って解決することをサポートしてあげればいいのです。時には、子どもが考えを展開するのを聞いてあげるだけですむ場合もあるでしょう。もちろん、親の手助けがもう少し必要な時もあります。