食べられる人は霜降り肉を食べたほうがいい

吉村芳弘『「80歳の壁」を超える食事術』(幻冬舎新書)
吉村芳弘『「80歳の壁」を超える食事術』(幻冬舎新書)

また、ちくわやはんぺん、かまぼこなどの練り製品はおもに白身魚が原料です。魚のように調理する手間がいらず、手軽に良質なたんぱく質が摂取できます。最近では豆腐のたんぱく質を使ったバーや焼き肉風味の豆腐のお肉などの食材をスーパーでも見かけるようになりました。

ひとパックで「たんぱく質10g」などと明記してあるので重宝です。このような食材を冷蔵庫に常備しておき、「今日はたんぱく質が足りないな」と思ったときに、一皿加えるとよいかもしれません。毎日ステーキとはいかなくても、ときにはすき焼きなどで脂の乗った霜降り肉を食べてほしいものです。

赤身肉にはロイシンという必須アミノ酸が含まれ、筋肉の合成を高めてくれます。サルコペニアを予防するにはもってこいの食材です。赤身肉は、若いときは食べすぎるとがん発症リスクが高まると言われていますが、65歳をすぎた人には関係ありません。食べられる人は思う存分食べてください。

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