愛情は、悪い態度を改善するための「燃料」

わが子の態度が悪い時、私たち親は子どもを遠ざけがちです。近づいて抱きしめましょうとか、関心を向けましょうというアドバイスは受け入れがたいという方もいるかもしれません。なぜなら、悪い態度にごほうびを与えることのように思えるからです。

親は、「自分のしたことが良くなかった」と子どもに理解させるために、厳しく冷たい扱いをすべきだと考えがちです。けれど、愛情は報酬ではなくて、燃料なのです。

相手がうまく育たない植物や動かない自動車なら、そんなことは考えないでしょう。もし自動車がガス欠になったら、車に反省させたりしないで、ただ給油するだけですよね。

ふれあいを回復しよう

問題はどうすれば解決できるでしょう?

それよりもっと急を要するのは、ふれあいを回復すること、力関係になることを避けること。タイムアウトではなくタイムイン、時間を共有しましょう。ケーキを作ったり、ゲームをしたり、外で一緒にランニングをしたりするのもいいですね。

イザベル・フィリオザ『6~11歳 子どもの気持ちがわかる本』(かんき出版)
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子ども部屋に隔離するのではなく、「居間の隅っこにいなさい」というのも、結局良いアイデアなのかもしれません(それが本当にもっと良い行動ができる状態にしてくれるような場所なら)。学校では教室の隅や先生の隣に立たせること、また、家庭では廊下や別の部屋に行かせたり部屋の隅で壁に向かって立たせたりすることを「オ・ワコン」といいます。

親も過ごしている居間の隅っこなら、子どもの脳が十分に安全な場所にいると感じられます。つまり、前頭葉が活発に働けるような、快適で、心が温まる場所です。

私たち親の目的は、子どもに「償いをさせる」ことではなく、態度を変えさせることなのですから。

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