感謝の日記をつける人は週に平均40分多く運動する

9 もっと運動するようになる

感謝の心がもたらす驚異的な恩恵をもうひとつ紹介しよう。聞いたことがないかもしれないが、この見出しは真実だ。感謝の心はもっと運動するように促すのである。

96人のアメリカ人を対象にした研究で、感謝の日記をつけている人たちは、そうでない人たちよりも週に平均40分多く運動することがわかった。

研究者たちはその理由を分析していないが、これまで見てきたように、感謝の心が多大な恩恵をもたらすことを考慮すれば、感謝の心と運動のあいだに密接な関係があることに気づくはずだ。

よく眠れて、ストレスがやわらぎ、より明晰めいせきに考えることができれば、人生の重要なことに注意を払うのは容易になる。当然、それには健康の増進が含まれるから、もっと運動するという決定をくだすことができる。

スコット・アラン(著)、弓場隆(訳)『GRATITUDE 毎日を好転させる感謝の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
スコット・アラン(著)、弓場隆(訳)『GRATITUDE 毎日を好転させる感謝の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

感謝の心は健康を意識するのに役立ち、それが素晴らしいことだという事実に気づかせてくれる。この気づきは健康管理に注意し、運動を含めて適切な対策をとるように働きかける。

概して言えば、感謝の心を持って楽観的であればあるほど、運動の習慣を維持することが容易になり、それによって健康を増進することができる。

感謝の心は純粋な喜びである。感謝の心は多大な恩恵をもたらすから、あなたはそれを人生に積極的に取り入れようと努めるに違いない。

誰もがいつも幸せで、自信にあふれ、情熱を燃やし、ストレスから解放され、健康ではつらつと暮らしたいと願っているはずだ。感謝の心を持つことを習慣にすれば、それらの願いはすべてかない、さらにより多くのものが手に入る。

感謝の心は豊かな人生を実現する。感謝の心をはぐくめば、満ち足りた気分になるからだ。たとえば、普通の食事がごちそうになり、平凡な家屋が愛にあふれた家庭になり、見知らぬ人が親友になる。
メロディ・ビーティ(アメリカの作家)
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