Q 賢い子が育った「わが家のルール」は何ですか

●佐藤家

「きょうだいのことはみんなで応援」「遊びは4人で」。これがわが家のルールです。

リビングにある長方形のコタツ、1辺に1人ずつ座ればいいのに、長辺の一つに息子3人が並んで座って勉強するんです。その隙間に娘が潜り込んでいって、常に密、接触が多いきょうだいでした。「おまえ、入ってくるなよ〜」と言いつつも、わいわいと楽しそうでしたね。身体的、物理的に近い関係なので、自然と応援したくなる雰囲気なんです。

コタツの中
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※写真はイメージです

遊びも4人で。長男と4番目の娘とは7歳の差があります。男の子3人に女の子1人。上3人の好きなことばかりしていると、娘が一人ポツンとなってしまうので、常に娘に合わせて遊んでいました。トランプやカルタもルールを教えながらね。

4人いると、毎年入れ替わりで受験生がいるんですが、全員でその子を応援していました。

●河村家

「自分のことより家族のことを優先する」のがわが家のルールです。

その一つとして、お手伝いをさせていました。お箸を並べる、ご飯をよそう、新聞を持ってくる、トイレを掃除するなど、私が書き出した一覧表があるんですが、誰が何をするかを毎学期ごと、きょうだいで話し合って決めていました。一人が6種類くらい担当していたと思います。

完璧じゃなくてもいいんです。トイレ掃除なんて、ブラシを突っ込んだらOK。でも、3日もサボっていると汚れが目立ってきます。そうなると家族が嫌な気分になりますから、「おい、そろそろやばいぞ」など声を掛け合って……。次の日はピカピカになっていましたね。

長男と次男は中学受験をしましたが、受験は自分のため、お手伝いは家族のためなので、受験期間中も普段通りにさせていました。

●たかせ家

「勉強が終われば遊べる」がルールでした。1分でも早く終われば遊べるので、集中するんです。先に遊んでしまうと、疲れてしまって勉強する気にはなりませんからね。「遊び」というニンジンをぶら下げました。

「食卓の準備はみんなで」というルールもありました。食器を並べる、ご飯を盛り付けるなど。みんなで準備したほうが早く食べられるので、積極的に手伝ってくれました。

また、「わが家のルール」ではないのですが、中学でサッカー部に入ってからは、部の方針として「1日一つ、家の手伝いをする」がありまして、息子たちは洗濯物をたたんでくれるようになりました。助かりましたね。体育会系の部活は、それだけでも洗濯物が増えますしね。それは大学生になった今も続けてくれています。