※本稿は、油井秀允『てっとり早く見た目で運がよくなる本』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。
丁寧すぎるお辞儀は、頭も運気も下げてしまう
日本では古来、柔道、剣道など武道の世界を中心に、「礼に始まり礼に終わる」という考え方が大切にされてきました。
対戦相手への礼、ともに技を磨く仲間への敬意。同輩への礼、目下の人に対する礼、公徳心・公共心に対する礼。こうしたことを重んじることが「礼の精神」だとされています。
私は学生時代、野球に打ち込んでいましたが、部活動にも礼の精神は息づいています。ベンチからグラウンドに入る時。試合開始前と終了後にホームベースを挟んで対戦相手と向き合って整列した時。試合を終えてグラウンドを出る時。必ず一礼をするのが習わしでした。
武道やスポーツに限らず、熱心に何かに打ち込んでいると、周囲への感謝の気持ちが育まれていきます。
そして、その思いを見た目で示す行動が、お辞儀であり、礼の精神です。
お辞儀の「角度」より重要なのは「○○」
礼の精神を大事にする人は、運にも恵まれます。
ちなみに、マナーや立ち居振る舞いを教える講座では、「お辞儀には5つの種類がある」と伝えるそうです。
②15度:会釈……挨拶を交わす時の軽いお辞儀
③30度:敬礼……一般的なお辞儀
④45〜60度:最敬礼……感謝や謝罪、人前で行うお辞儀
⑤90度:拝……相手を敬う気持ちを最大限に表した深いお辞儀
確かに、その場その場のシチュエーションに合わせて適したお辞儀ができるようになると、マナーの面では礼儀正しい社会人になれるのでしょう。
しかし、開運や運勢という意味合いでは、お辞儀の角度はさほど重要なポイントではありません。
大事なのは、相手を敬う気持ちや感謝の思いです。そして、それを見た目として伝えやすいのが「目線」です。運を呼び寄せるための重要なポイントとなるのは、お辞儀の角度よりも目線の行方です。
お辞儀の前と後に、相手の方と目が合うかどうか。目線を合わせることで相手に気持ちが伝わるかどうか。ここが重要です。