下を向いてトボトボ歩くと運気も下がるワケ

家から近所のコンビニに向かう道すがら、取引先の人と別れて駅に向かう後ろ姿、仕事を終えて職場を出る時……。日々の生活シーンで、自分がどんな歩き方をしているか考えたことがありますか? 近所の人、取引先の人、職場の同僚など、周囲の人は意外なほど、あなたの歩く姿を見ています。

歩く若いビジネスマン
写真=iStock.com/chachamal
※写真はイメージです

元プロテニスプレイヤー・松岡修造さんの言葉に「下を向いてヤッターと言う人がいるか」があります。

まさにこの言葉通りで、肩を落としてうつむき加減で歩いていると、運気は落ちるものです。

これは姿勢の悪さが、自信のなさ、元気のなさを周囲に印象づけてしまうからです。どんなに心の中で自信や元気がみなぎっていても、下を向いてトボトボ歩いていると、ネガティブなイメージを周囲に与えてしまいます。

一方、不安や葛藤を抱いていても、意識して背筋を伸ばし、前を向いて堂々と歩いていると、運気は上向きになっていきます。

これは、その姿勢が周囲の人に、ポジティブなイメージを印象づけるからです。

周りが勝手に「自信」を感じてくれる

歩き方で思い出すのは、以前、相談にいらした20代の公務員の男性です。

彼から相談を受けたのは、「職場の上司から『やる気があるの?』といつも叱責されて、どうしたらいいかわからない」という悩みでした。

地方公務員だった彼は、地域の人たちの役に立ちたいという思いが強く、担当している業務にもやる気をもって、前向きに取り組んでいるつもりでした。

しかし、上司や先輩からは「きちんとやっているのか?」という目で見られてしまう……。

相談後、帰っていく彼の後ろ姿を見た時、原因がはっきりわかりました。歩き方に問題があったのです。

背中を丸め、前かがみ。歩幅も小さく、上体を細かく揺らしながら駐車場に停めたクルマに向かっていきます。

私は彼に歩き方について、3つのアドバイスをしました。

●背筋を伸ばすこと
●顔を上げ、視線を高くすること
●お腹(丹田)に力を入れ、普段の歩幅より少し大きめを意識して歩くこと

丹田はへその下、数センチのところにあるツボ。東洋医学では、体の重心とも言われています。

この3つのポイントを意識するだけで、歩き方は大きく変わります。

見た目が堂々としたものになり、周囲の人は勝手に「自信」や「やる気」を感じ取ってくれるのです。