寄宿学校で学びいじめにあったチャールズ新国王
エリザベス女王は法律や憲政史についてはイートン校の教授研究室へ通って学んだそうです。しかし、基本的には家庭教師によって組まれたカリキュラムによって帝王学を学びました。
一方、子どもたちの教育では、これまでの王室の慣習を打ち破って、夫フィリップス殿下の出身校であるスコットランド寄宿学校のゴードンストウン校に長男のチャールズ新国王やエドワード王子、アンドルー王子を通わせました。孫のウイリアム王子やヘンリー王子も寄宿学校のイートン校に通いました。
では、王として学校に通うことが果たして良いことだったのでしょうか。
筆者は、エリザベス女王が前述したような家族のスキャンダルで頭を悩ませることになったのは、家庭教師による帝王学が途絶えたことが影響しているのではないかと思っています。
なぜなら、上流階級の子どもたちが通う名門の寄宿学校といえども、王家は特別な存在だからです。王子たちは学校でちやほやされるか、逆にいじめられるかのどちらかの扱いになってしまうのではないでしょうか。実際にチャールズ新国王は在学時にいじめられたといわれています。どちらにしても、人格形成に良い影響を与えないと感じます。
このことは日本の皇室においても、大いに参考になるのではないでしょうか。